たどり着いた場所は一面の砂漠。
砂漠の熱は、大地にこぼれる涙さえ一瞬で蒸発させる。乾いた心を抱えた民は、絶望を日々の暮らしに埋没させていた。
(*ネタバレを含んでおりますのでご注意下さい)
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・あらすじ
砂漠の城に人の気配はなく、至るところに残った魔物の爪跡と傷だらけの屍だけが転がっていた。
族長の息子ハディートは、神の竜ティラノスの力を借りようと奔走する。
金色のツノの化石を持ち帰ると、族長の体調が急変していた。そして、ティラノスの絶滅を知った族長は、観念したように永い眠りについた。
族長の亡骸と共にティラノスの化石をナイラへ還す。そうすると川底から光が溢れ始めた。奇跡が起こり、絶滅したはずの神の竜ティラノスが蘇った。
ティラノスの背に乗り、魔王像へ乗り込む。女王フェデルの無事を確認すると、魔王像で指揮する魔物セトを倒し、砂漠に再び光が降り注いだ。
・感想
ハディートの人生を垣間見るお話。族長である父ザラシュトロの死。最後まで諦めなかったことが奇跡に繋がる。それは父の意志か、息子の意地か……。珍しく大団円だったので、他のイベントより達成感がありました。そういえば”竜を復活させる”なんて、ドラゴンクエストの名に相応しいイベントですね。
問題を引き起こす登場人物がいなかったのも珍しい。その分、砂漠の城のシーンを凄惨に描いていたのがとても印象的でした。
現代に戻ると砂漠の城は復興を遂げています。歴代女王の墓のひとつに刻まれた"イシス"の名。そこに古きよき伝説の香りを感じてしまうのは、きっと私だけはないはず。
・印象に残ったセリフ
「最初に会った時はもっとずっと大きくて強そうだったのに。病気のせいなの?なんだか……」
「まだ村にもこの像の中にも砂漠の民はいる。みな女王を信じて。
安心しろ。誰にも言わん。女王が自分たちを見捨てて死のうとしたなどとは」
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三人旅が続く。そろそろ新しい風(4人目)が欲しいところだけど、その兆候すらないので物足りない気分。3人パーティは事故死率が高いので、もう何度ボス戦でせかいじゅのはを使ったことか……。
この調子だと、4人目が入る頃には三人とも上級職になっているかもしれませんね。
職の変遷:
主人公:戦士→武闘家
マリベル:僧侶→魔法使い
ガボ:ひつじかい→盗賊
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