ブレイブフロンティアでお馴染みのエイリムとの共同開発。情報が公開されてからずっと気になっていたタイトルなので、クローズドβが公開されたその日にプレイ開始。新たなFFアプリはどのような印象を受けるのか、楽しみである。
●感想
古きよきドットデザインで、SFCのRPGをやっているような感覚に襲われる。じっくりやりこむタイプのまさに王道RPGを継承する作品。スタミナ制を導入しているのもありがたい。擬似スタミナ制の時空の水晶と同じ轍を踏まずに済みそうだ。
グラフィックのドット絵は問題ないが、図鑑にはせめて一枚絵ぐらい欲しかった。音楽はFFらしい幻想的なものが多く、概ね良好。
ストーリーは欠伸が出るほどのごくありふれた内容。とにかく主人公レインの台詞が酷すぎて読むのがつらい。その上、イベントの文章切り替えがオートなのでストレスが溜まる。稚拙な文章をだらだらと表示されるのは苦痛以外の何物でもない。クリックで進められるようにするのは最低限の処置ではないのか。
◇システム
マップからは行きたい場所をタッチして移動できるが、ダンジョンや町はフィールド移動となっている。これがタッチスクリーンと相性が悪く、残念な仕様になっている。
武器やアビリティは店で購入したりホームメニューの鍛冶などで作成することが可能。イベントなどではドロップするものも出てくるだろう。
所持枠はユニット、アイテム、装備と分かれているので、枠拡張も個別に課金アイテムを使用しなければならない。ラピスの配布量が少なかったら初期投資で微課金前提になりそう。
幻獣はユニット毎に装備して使用。強化と成長が可能で、召喚獣自身のステータスをアップさせたり新たなアビリティを覚えられる。育成に必要な素材を集めるのが日課となるだろう。
ガチャで引くのはユニット。課金ガチャを3回引いたところ、シャドウ2体とルナが出た。いずれも☆3なので大ハズレである。今はテスト中なので、もうちょっと率を上げてもよかったんじゃないかな。なんというか被りは辛い……。
◇戦闘
キャラが小さすぎて爽快感に欠ける。チェインも判定がシビアで、繋がったらラッキーと思う程度のシステム。行動選択後の移動のせいでテンポが悪く、自分がコンボを決めている感覚もない。そのためボス以外は自然とオートで済ませるようになってしまった。ゲーム好きなら馴染みのあるアクション+コマンド式RPGなので目新しさもない。戦闘システムに関しては再考する必要がありそうだ。
●まとめ
外面はすごくいいが、触ってみてがっかりするパターン。プレイしていて面白いと感じなかったのは根本的な原因があるのだろう。このまま出しても大ヒットすることはまずないので、このテストを踏まえて全体的なブラッシュアップを図ってもらいたい。そういう意味ではこのクローズドβテストは価値のあるものだった。
製品版がよりよい作品になることを切に願い、テストプレイの総括を終わる。
●おまけ
初期クエストで駐屯所ちかくにいる坊主を探してもぜんぜん見つからなくて、子供に話しかけたらそれが当たりだった。坊主っていうから某きずぐすり風のハゲのおっさんを探しまくったじゃないか……。
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