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お昼前に起動させると、村中に紙吹雪が舞っていました。
イベント広場にはベルリーナという派手な鳥が陣取り、村にばら撒いた七色の羽を持ってくればカーニバル限定家具と交換してくれるとのこと。
ちなみに家具は、
カーニバルクロゼット
カーニバルクロック
カーニバルシェルフ
カーニバルソファ
カーニバルチェア
カーニバルチェスト
カーニバルテーブルS
カーニバルテーブルL
カーニバルドレッサー
カーニバルベッド
カーニバルランプ
カーニバルのかべ
カーニバルのゆか
の13種類。
私は早速虫取り網で漂う羽をすくい、ベルリーナに手渡した。
「あら、3つ必要なのよ?」
それ先に言ってよ……。
しかし、同じ色を3つとなるとかなり大変だ。
作業自体は現在進行形である『ゆきだるママ』の雪の結晶集めに近い。その結晶が7種類に増え、それがランダムに出現するため難易度は高い。
しかも、実際にやってみると紙吹雪のせいで羽が見え辛く、羽を発見しても欲しい色でない確率が高い。
(まったく厄介なイベントを用意してくれたぜ、任天堂さんよぉ…) 無心で羽を取り続け、ようやくベルリーナ指定の色の羽を3つ集めた。足下にはすでに他の色の羽が無造作に置かれている。
ベルリーナは不遜な態度で羽を受け取ると、喜びのダンスを披露。まずカーニバルソファを手に入れた。
ここから立て続けに3つ所持していた色の羽を指定されたため、一気に家具が4種類に増えた。
(順調ではないか) 気を良くしていたところへ、見慣れぬ色の羽が目の前に漂ってきた。
にじいろの羽。説明によるとすごく珍しいみたい。
早速ベルリーナに渡すと、その羽一枚で狂ったように踊りだした。もちろん家具も貰った。
だが、受け取った家具を見た瞬間、私は目の前が真っ暗になった。
被りである。
とび森のイベント限定家具には二つのパターンが存在する。
・一巡目は被らない
・最初からランダム
カーニバルは後者に属することが判明した。
全てが揃うまでには一体どれくらい時間がかかるのだろうか。私は途方に暮れた。
その後、やる気を取り戻すきっかけになったのが住民たちの力。住民との羽のやりとりによって効率が飛躍的に上昇したためだ。
ただ、優良な住民であるグルミンやうずまきは指定の色の羽と交換してくれるが、駄馬(ジュリー)などは逆に指定の色の羽が欲しいと言い出す。
個性といえばそれまでだけど、早く引っ越してくれないかな(ボソッ)。 そんなこんなで羽を集めては交換を繰り返し、チェアとシェルフの2つを残すのみとなった時のこと。
突然駄馬が珍しく指定の色の羽と交換してくれると言い出したのだ。
何か変なものでも食べたのだろうか。 その貰った羽で交換したのが、まさかのシェルフ。
ありがとうジュリー!もう駄馬とは呼ばせない!! 残りがチェアだけになり、出る気配がピタリと消えた。
休憩を兼ねてツイッターを確認すると、カーニバル家具コンプの書き込みが続々と寄せられている。
誰かと交換するのが一番なのだが、生憎フォロワーにカーニバルに参加している気配は見られない。一応チェアの募集をかけておき、しばらくネットに潜る。
再開すると、夕暮れに染まるベルリーナがライトアップされていた。まるで
ラスボスが最終形態になったような佇まい。私はこの化け物に勝てるのだろうか……。
結果から言うと、それはもう散々なものだった。床と壁紙が大量入荷しただけ。私は業者か。
(もうコンプは諦めるか) 心が折れそうになったその時、ツイッターのレスに気付く。
『チェアありますよー』
――かくしてカーニバルは終わりを告げた。
長い戦いの後、3DSの電源を落としてコーヒーをすする。
「あっ」 カーニバル家具のデザイン見てなかった。
ま、いいけどね。
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