ついにダーマの神殿が姿を現した。
これでやっと転職できると思いきや、そう簡単には職につかせてもらえない。ドラクエだって就職はそんなに甘くはないのである。
(*ネタバレを含んでおりますのでご注意下さい)
-------------------☆
魔物にだまされ力を奪われると、ふきだまりの町に落とされた。
スイフーによる暴力の統治。魂砕きの恐怖。とにかく混沌としている。
そこで知り合ったネリスとザジの姉弟が中心となり、物語は進行する。
病弱なネリスに何かと気をかけるのは、ダーマの生き残りであるカシム。
更に盗賊のフーラルも加えた面々で、囚われのフォズ大神官を救出する作戦が持ち上がる。
フォズを救出すると、今度はネリスが連れ去られた。本物のネリスを救出するためにダーマの神殿へ乗り込む。
待っていたのは第二の試練と呼ばれる決闘場。6回連続で勝てば自由の身になれるという。
ネリスはザジの仇を討つため、魂の剣を手にしていた。そのため正気を失い、人が変わったように荒れていた。
決闘の最終戦に現れたネリスを制し、勝者のみが許される神殿の奥へと通された。
その頃、決闘場に残っていたカシムの行動をきっかけに、力を奪われていた人々が立ち上がる。
勢いに乗じてフォズ大神官と共に偽者の大神官アントリアを倒し、魔王を強化する計画を止めることができた。
ほどなくザジは戦士に転職し、ネリスをカシムに託して去っていく。
道を違えた男と男が笑い合う。ネリスのためを思い行動したことが、いつしか二人を隔てた溝を埋めていた。
-------------------☆
ダーマへ行く途中の宿屋は記憶に残っている数少ない場所のひとつ。井戸の中にカジノがあることも覚えていました。
発売前から堀井さんが「100時間を超える」と断言していたのを本で知っていたため、カジノ等の道草を極力せずに進めようとしていました。それでも100時間は超えましたけどね……。
ネリスとザジ、カシムの三角関係について。三人共に自尊心が強く、異なる目的が故に対立していく過程が実に面白い。特にザジとカシムの関係性の推移が秀逸。少し希薄に見えるかもしれませんが、最後の別れのシーンは一級品だと思います。男の友情とはかくあるべき。
やっと転職できました。ただ、熟練度が尋常じゃないスピードで上がっていくのに戸惑っています。少し緩和させたのか、それとも戦闘スピードがアップしたことによる結果なのか。どちらにせよ、あっという間に最初の職をマスターする三人。でも、これぐらいのスピードでないと、モンスター職なんて夢物語ですから当然といえば当然ですね。
・印象に残ったセリフ
「それは姉さんとあなたのふたりだけの問題だ。ボクには関係ないよ」
「やっぱオイラは転職するならフォズ大神官の方がいいぞ」
「むほー そりゃないぜ! お前明日からこのオレにフルチンで生活しろってのか!」
コメント一覧