今から約5年前に産声を上げた『プレイステーション・ポータブル』。略して『PSP』。第一印象は大きい、重い、やるものない。正直なところ、ワンダースワンみたいになるのかなぁ、なんて思ってました。
初期の頃は他機種からの移植が多く、どの層を狙っているかがよく分からなかった。価格も携帯機にしては高価だったし、通信機能も対応したゲームが少なかったのは厳しい。
しかし、この危機を救ったのが『モンスターハンターポータブル2nd』だ。瞬く間にPSPは売れた。以降、多くの新作が作られるようになる。いかにソフトが重要であるか、それを改めて思い知らされた。
その後、新型が出るたびに機能が充実し、TVまで見られるようになった。今では総タイトルが600を超え、さらに増え続ける傾向にある。ジャンルも様々で3Dアクションからギャルゲーまで守備範囲も広い。
PSPのタイトルで個人的に気になっているものがある。『勇者のくせになまいきだ』と『勇者30』だ。たまたま被ったが、特に勇者が好きなわけではない。独特のゲームデザインにこだわりを感じた。ファミコンの頃のような作り手の制限が無くなった今では面白い発想が活かされることも少なくなった。そんなノスタルジーを感じさせてくれるタイトルがあるのは、大きな魅力の一つといえるだろう。少なくとも私は大いに興味がわいた。
これから先どういう進化を遂げるのかは分からないが、少なくともPSPは衰退していくだろう。それはDSも同様である。最大の敵は同業種ではなく、異常なまでの進化を続ける携帯電話なのだから。
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