今まで鞭を持つ格闘ゲームのキャラクターといえばレニィ・クレストンやダンディーJ(厳密にはロープ)などのマニアックなイメージが強い。そんな中、主役級の待遇を受ける者が現れた。その名はウィップ。しかし巷では"ムチ子"と呼ばれ、やはりマニアックな人気を博している。
表向きは傭兵だが、本当は秘密結社「ネスツ」によって造られた人間である。ベースとなるのはネスツ編の主人公であるK'の姉セーラ。ストーリー上において最も核心に迫ったキャラクターであるが、重要なシーンになると口パク(演出)になるため本人以外その全貌を知らない。鞭と拳銃を駆使して闘うスタイルは格闘というには程遠い。ハイデルン流暗殺術を体得しているようだが、どこで活かされているのかは不明。ただ、海外版の「デザートイーグル」が蛇使いのような技になり、これが唯一それらしい気がする。
基本的に鞭を操るので離れた間合いが得意。接近戦では超必殺技である「ソニックスローター」がシリーズを通して信頼出来る(XIの通常版を除く)。99では「ソニックスローター」しかない状況だったが、次第に連続技が増えていくようになる。
ウィップには鞭の他に拳銃を使用する技がある。いつの間にか浸透しているが、人を殺すための道具をしれっと使っている危険人物。MAX2である「スーパーブラックホーク」では"外道がぁぁーーー!!"と叫びながら銃をぶっ放す。彼女も色々とストレスが溜まっているのだろう。ニュートラルポーズの異常なくねりがその証拠ではないか。ちなみにこの大会ではフリーターや女子高生など一般人も多いので、もう少し自重するよう上官には苦言を呈したい。
見た目は大人しく見えるが、実際はかなり激しい。技を出す度に叫ぶのは当たり前で、もはやスーパーロボットのようなノリである。また性格がドSであることも大きく起因する。「ストリングスショット タイプC "コード:勝利" 」では相手を鞭で引きずり込み、足蹴にしながら高笑いという女王様ぶりを発揮。もしかしたら格闘大会より仮面舞踏会の方が合っているのかもしれない。
格闘ゲーム以外で鞭使いといえば「北斗の拳」のウイグル獄長である。さすがにムチ子であれをやるわけにはいかないが、最近近しい人物の容姿が獄長に酷似してきたように思う。合体超必殺技「蒙古覇極道」が炸裂する日はそう遠くないだろう。
昨今の女性キャラにしては珍しく露出がほとんど無いウィップ。これからもそのスタイルは貫いていって欲しい。露出の無いことが個性になるというのもおかしな話だけど。
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