神の国は前の面影がないほどの変貌を遂げていた。禍々しいダンジョンを進むと、特に迷うこともなくエルギオスの元へたどり着く。ラストバトルは連戦となったが、それもなんとか制し、最終形態との戦闘を迎える。BGMはダーマと同じく序曲のフレーズを流用しているようだ。さすがに攻撃力が高く、苦戦を強いられた。失敗したのは僧侶を賢者のままにしていたこと。フバーハが使えなかったので、息によるダメージが重くのしかかる。一進一退の攻防が続き、旗色は少しずつ悪くなっていった。長期戦では分が悪いと思った矢先、主人公の攻撃でなんとか止めを刺すことができた。こうして本編はエンディングへと向かうのだった。
最後まで盛り上がりに欠ける展開だった。やはりエルギオスに対する描写が圧倒的に不足していたように思う。師匠の師匠という立ち位置や道中で時折現れるラテーナなど、使えそうな設定も揃っていた。おもしろくできる状況にありながらそれをしなかったのは、残念の一言に尽きる。人間になる場面もエルギオス戦前に置いたりとか、もっと躊躇するような描写なども必要だったのかもしれない。
元々ドラクエは淡白な描写が多いが、シンプルな言葉の中にも深い意味が隠されていた。しかし、今作にはそれがなかった。ただそれだけなのだが、ストーリーが希薄なドラクエというのも時代の流れと片付けるには少し寂しい気がしてならない。
クリア時パーティ 主:魔戦Lv30、ラオウ:戦Lv35、オデッサ:賢Lv34、ヴァレス:魔Lv45
クリアタイム:70時間59分
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