「サザエさん」の最後に行われるじゃんけん。私は学生の頃、その勝敗によって一週間を占っていました。別に負けたからといって来週まで塞ぎこむわけではありません。ただ、週の初めの景気付けとして、欠かさずやっていました。勝率はあまり覚えていませんが、とにかく"あいこ"が多かった。これは結果が出ていないので最も性質が悪い。「サザエさん」のじゃんけんに関して言えば"あいこ"は負け以下なのです。
勝つためにどうすればいいか。前の結果を踏まえて挑むのはどうだろう。そんな思いが頭を過ぎったこともあります。だからといってメモを取るのもいやらしいし、何より正々堂々ではない。そこで頑張って記憶するという原始的な方法で試してみました。結論から言うと一週前ならなんとなく覚えている、という煮え切らないものでした。やはり、ここは心を鬼にしてデータを取るべきなのか。しかし、ID野球ならぬ、IDじゃんけんでは不毛すぎるし、なにより勝っても空しさしか残らない。記憶が薄れる週一という間隔が、絶妙のじゃんけんを生み出していたのです。
おもしろいもので、じゃんけんにもバイオリズムが存在します。調子のいい時は連勝を重ね、負ける気がしません。でも、一度リズムが変われば、途端に勝てなくなります。週一なので悪い流れを変えるチャンスも少なく、歯痒い思いで実生活を送るなんてこともありました。まぁ、勝ったおかげで実生活が充実することは多分一度もありませんけどね。所詮気休めなのです。
「サザエさん」の最後は元々じゃんけんではありません。袋から謎の食べ物を放り投げ、口に入れた後、喉に詰まらせるというものでした。変更のきっかけも子供が真似をして死亡したということですが、一体何を詰まらせたんだろう。調べてみると1991年10月20日放送分から変更されたらしい。今から約18年前かぁ……ということは今年成人を迎えた方達は誰も知らないんでしょうね。詳しく知りたい方は「んがくっく」で検索。
インスパイア元:
「サザエさんの過去の手一覧」[
MOON CHRONICLE]
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