・Aパート いきなり単騎の敵がいとも簡単に戦艦の正面を取る大ピンチ。のはずが何もせずにどこかへ飛び去るという謎の肩透かし。
作戦成功率五分と分析した艦長を叱る爺さんのシーンはとても違和感を覚えた。冷静に状況を判断しただけの艦長を根性論で説き伏せる元艦長。名言にしようという浅はかさがぷんぷんする。そしてその言葉に感銘を受ける艦長には思わず笑ってしまった。もしかしてネタだったのかな?
それにしてもユリン頼みの戦闘は非常に退屈。ユリンが冷静なのは自分が死なないことも予知しているからだろうけど。
敵が基地を攻撃したのを受けて、コアの切り離しが基地じゃないと出来ないという見解を示していたが、どうしたらそういう発想になるのか。放っておいてもコロニーの爆破は時間の問題だし、結局何が理由なのか謎のまま次のシーンへ。敵の情報を開示しないのなら、もっと明確な行動を取らせるべき。そうしないと物語が空転するばかりで、前にも後ろにも進まない。なにより想像する材料が乏しすぎて面白くない。
・Bパート 爺さんの回想で7歳のガキに兵器の開発をまかせていたが、さすがに無理がある。設計の天才ならパイロットにはしない方がいい。万能キャラほどつまらないものはない。
脱出するコロニーに向かってドッズライフルを撃ちまくるのもどうかと思うが、両手を広げてとうせんぼはただの自殺行為。子供だましとはいえ、ひどすぎる。
しかしコロニー内の熱源体は爺さんと分かっているはずなのに、オペレーター達はなぜ驚いているのだろう。まず爺さんが脱出不能であることを前提にしているのが謎。脱出艇がないことを知っているのは視聴者だけなのに。実に不可解。
ユリンが去り際にリボンを渡したのは、もう一度会えることを予知しているからだろう。もっともニュータイプの女の子が悲惨な結末を迎えるのもセオリー通りになりそうだが。
・まとめ 無意味なシーンの連続でさすがに限界かも。せめて視聴者無視の展開だけは勘弁してほしい。アクションも大したことないので、おそらく子供も楽しめないだろう。
次回予告にはエースパイロットらしい白髪が登場。正規パイロットを巡って争うらしいが、フリットは元々開発の人間だから普通に引き渡すべきだろう。主人公を技術者にした方が斬新で面白くなりそうなのに。
とりあえず”
白い狼”はやめよう。せめて今まで使われた異名かどうかくらい調べておいてほしいものだ。
補足: あらためて思い返してみると、やはり疑問を抱かずにはいられない。例えばこういうのはどうだろう。
まず民間人を乗せたコロニーは結局間に合わず爆発に巻き込まれる。爺さんも無駄死に、多くの人間が目の前で死んでいく様子をフリットに見せることで、戦場の無残さとUEに対する強い憎しみを植えつける。こういう展開であれば期待もできたのだが、この絵柄でそれを求める方が間違っているのかもしれない。
ところでこの作品のテーマは何なのだろう。まぁ、テーマがあってもそれを描けるとは限らないが。
*ニュータイプ少女ユリン。でもニュータイプの概念は無さそうだから、ただの予知能力を持った少女なのかな?(クリックすると拡大します)
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