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『電脳コイル』感想

アニメ

 一番好きなアニメは何ですか? そう言われると即答は難しいが、これからはその選択肢の中に『電脳コイル』が入るだろう。それくらい素晴らしかった。以降はネタバレを含む感想になりますので、まだ見てないという方はご遠慮下さい。


 『電脳コイル』の世界には特殊なメガネをかけることで見える電脳世界があります。登場人物のほとんどは電脳メガネをかけて過ごしている。電脳世界とは、人工的に創られた世界で、常識やルールが大きく異なる。つまり、一つの舞台に二つの世界が存在するのです。
 電脳世界には、現実と似たものも登場します。電脳ペットや警察にあたるキュウちゃんとサッチー。特にサッチーはコミカルなデザインが逆に恐怖心を煽られます。電脳ペットはただの愛玩キャラクターに見えますが、実は作品内で道標となる重要な存在。個性的な外見も楽しく、電脳世界にリアリティを持たせる上でもかかせない要素です。
 ストーリーにおける謎の1つであるイリーガルも、独特な味わいがあります。イリーガルにも種類があり、ヌルキャリアーと後にイリーガルへ変質したタイプに分かれます。前者はコイルドメインに元々存在していた原種。後者はイリーガルに感染し、完全に取り込まれた姿。意識だけは残っているらしく、イリーガル化したペットとのやりとりは名シーンが多い。
 忘れてならないのが「ミチコ」の設定。都市伝説にしたことで、その実態を容易に隠すことに成功している。噂話の神秘性とも相まって、絶妙の存在感は見事というほかない。

 登場人物は小学生といえども個性が光る。主人公のヤサコを中心にドラマが展開し、全体を通して描かれているのは、友情と恋愛、そして絆。
 友情はヤサコとイサコが心を通わせていく過程が柱となる。ただ、イサコは最後に友達ではなく、仲間という表現を使っている。イサコの設定が生かされている名言だ。
 いつも行動を共にするフミエは、序盤の牽引と解説も担うスーパーサブ。実はヤサコが消極的に見えるのは、フミエが積極的すぎるだけ。ヤサコがいない間、キョウコの面倒を見たりもする。実はヤサコより優しい子かもしれない。
 恋愛はもちろんヤサコとハラケンの関係。最終的に付き合ったかどうかは明言されていないが、電脳空間でのヤサコの告白や、ハラケンのヤサコを見る表情で両想いなのは間違いない。
 フミエとダイチに至ってはもっとシンプルに表現されている。ダイチはフミエのことを意識しているが、フミエはそれに全く気付かない。後半、ダイチに助けられたフミエの表情はとても印象的だった。

 作中で効果的に使われたのが電脳探偵局のバッジだ。全ての番号が判明しているわけではなく、あえて歯抜けにしているものと思われる。最終話で伏線を回収する際のシンボルとしてうまく使われていた。敵も味方も元は仲間だったという設定はありがちだが、探偵バッジのおかげでストーリーに深みを持たせている。
 イサコが引き起こした事件の後、子供たちは親に電脳メガネを取り上げられてしまう。電脳世界という当たり前の空間を失ったため、みんなは途方に暮れる。このシーンを見た時、率直にこれを描きたかったのかもしれないと感じた。

 一番の見所はやはりヤサコとでんすけの絆だ。ヤサコはずっとでんすけに触りたいと思っていた。イサコを呼び戻す時、それが実現することになる。ヤサコはイリーガルになったでんすけを抱き上げ、涙を流しながらその毛を撫でた。でんすけに最後のお別れする場面は何度見ても感動できる自信がある。
 圧巻はラストシーン。ふと道路を見るとでんすけの姿がある。一瞬で消えてしまったが、キョウコに尋ねると黙って頷いた。現実には存在しないはずのでんすけ。でも、ヤサコとキョウコにとっては紛れも無い現実だった。


 『電脳コイル』とは、近未来のヒューマンドラマ。メガネを使うことが当たり前になった子供達は、その分現実を知らずに育っていく。電子データの依存度が高い現代だからこそ、この作品を違和感無く受け入れられるのだろう。
 電脳社会では記録が形として残る。それは、良いものだけでなく、人に害を成すものまで残してしまう。メリットがあれば、必ずデメリットも存在する。
 様々なものが電子化した時代を過ぎると、人は現実に夢を求めるのかもしれない。インターネットによって世界と繋がった生活はとても便利だ。でも、純粋に人間としての幸せを考えるのなら、程々にするべきという教訓がこの作品の導きだした答えだと私は思う。

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  • 2010/02/28 00:57

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