・思ひ出
思い返してみれば、初めて自分の所有物となったドラゴンクエストは4だった。中古で2500円也。ボロボロになったビニール袋から取り出した黒いファミコンカセットは俺にドラクエの何たるかを教えてくれた。
そして今日、約20年の時を経て再びドラクエ4の世界を旅することを決断した。時代が進み、成長した自分がいったい何を感じるのか。これはプレイした雑感を基に記す読み物である。従ってネタバレは避けられないので未プレイの方はご遠慮願いたい。後から後悔しても一切責任は負いません。
・ゲーム起動~オープニング~
メーカーロゴのあとに流れる序曲。これぞまさしくドラゴンクエストの幕開けだ。マスタードラゴンらしき存在が蛇足に思えるが、3Dを印象づけたいのだろうか。4のOPといえば真っ赤な空に浮かぶ天空城のイメージが印象的だったので、その個性が失われたのは残念でならない。
・序章
勇者の登録が終わると見慣れぬ"序章"の文字が目に飛び込んできた。最初に勇者の話が追加されたらしい。いきなりの無意味な選択肢にニヤリとしつつ、操作方法を確認。画面を回転できるみたいだが、真上からの見下ろしの方が楽で良かった。
階段を上がると喋るカエルが登場。それはモシャスで変身したシンシアだった。ファミコン版をクリア済みなので、当然シンシアがどのような結末を迎えるのかも知っている。少しブルーな気分のまま家に戻ると序章はそれだけで幕を下ろした。
追加された序章が何を伝えたかったのか今ひとつ理解できなかった。手に入れた道具や金は5章開始時に引き継がれるのだろうか? それがちょっぴり気になっただけだ。
・1章 王宮の戦士たち
そしてヒゲのおっさんへ・・・。もし子供だったら、この落差に耐え切れるかどうか怪しい。
王様より子供たちが失踪する噂の真意を確かめろとの命令を受ける。噂ごときで駆り出されるのはいささか腑に落ちないがこれも一般兵士の宿命か。
しかしライアンだけがピンクの鎧に赤いマントというフリーダムな格好なのはどういうわけか。仲間の兵士に話を聞くと「お前はまじめだからな」という衝撃発言。う~む、人は見かけによらない。
2階にいる兵士は最近空を眺めると胸騒ぎを覚えるらしい。何事もなければって子供が失踪したり魔物が大量発生している現状を知らないのか。これは暗にネットを持たぬひきこもりがいかに無知で危険なのかを伝えようとしているのだろう。深いぜドラゴンクエスト!
城下町へ出るとまず武器屋へ。アイコン表示が追加されたのは嬉しい配慮。ただ、初期装備の"どうのつるぎ"より劣る"こんぼう"が売られているのが気にかかる。どうせなら"ひのきのぼう"や"たけざお"も並べて欲しかった。
この店の最強の武器は"くさりがま"。よくよく考えてみると"くさりがま"を振り回すライアンというのはなかなかシュールな絵だと思う。そんな彼を見ても尚、先の兵士がまじめだと言ってくれることを願わん。
教会で冒険の書に記入した後、無駄に長いオルガンの説明を見てからイムルの村へ旅立つ。
-続く-
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