ニュースが流れてからそこそこ時間が経過しているので、もうご存知の方がほとんどだろう。声優の川上とも子さんが9日に亡くなられた。
現在の声優の中でも本物のプロと呼ぶに相応しい演技力で、私にとっても数少ない好きな声優の一人だった。
最初にその声を聴いたのは覚えていないが、意識したのは間違いなく『少女革命ウテナ』だった。中世的でとても難しいキャラクター天上ウテナを完璧に演じきった彼女の声はとても衝撃的で、これからも忘れられないだろう。
失礼を承知で言わせてもらうが、川上さんは主役向きの声ではないと思っていた。でもそれは誤りで、実はなんでもこなせるオールラウンダー。そういう意味では同じく早くして逝去された塩沢兼人さんをほうふつとさせる。若くしてこういう形になるのは運命という以外に説明できないが、とにかく今は残念と言う気持ちでいっぱいだ。
最後に代表作の一つとして『Air』の神尾観鈴の名前をよく目にする。だが、私がプレイした『Air』には声がなかったのでその印象はない。むしろ同じKeyの『Kanon』に登場する倉田佐祐理の顔が浮かびます。
一度、川上さんの「がお……」とか「ゴールしてもいいよね」を聴いてみようと思う。もっとも、その時は違う意味で涙が流れるのかもしれないが。
*今回のことを受けて描いてみました。ウテナは間違いなくアニメ界に革命を起こした作品でした。(クリックすると大きく表示されます)
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